http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003011&sid=auVti5ZLiSxw&refer=jp_asia
3月23日(ブルームバーグ):中曽根康弘元首相は23日午後、日本外国特派員協会で記者会見し、自らが旧海軍時代に従軍慰安婦が詰める「慰安所」を設置したと指摘されていることについて「事実と違う。海軍の工員の休憩と娯楽の施設をつくってほしいということだったので作ってやった」と否定した。 従軍慰安婦問題への旧日本軍の関与の実態に関しては「具体的なことは知らない」と述べるにとどめたが、「日本として謝罪すべき問題だ」とも指摘した。また、米下院に提出された旧日本軍の従軍慰安婦問題に関する対日非難決議案へ日本政府が取るべき対応について「結果次第だ。考えるべき問題があれば考え、処置すべきことがあれば処置すべきだ」と語った。慰安婦問題でトバッチリ喰らった中曽根元首相
また、安倍晋三首相が、当時の官憲などが慰安所の設営や慰安婦の募集・移送に関与していたことを認めて「おわび・反省」を表明した1993年の河野洋平官房長官談話を継承する、としていることに賛同する考えを強調。その上で、「日本政府、国民は正式な謝罪を行っている。改めて政府が言うチャンスがあれば必要だ」とも語った。
http://www.janjan.jp/government/0703/0703232269/1.php
日本政治の生き字引とも言える中曽根康弘・元首相が23日、「日本外国特派員協会」(東京・有楽町)で記者会見した。中曽根氏は1969年を皮切りにこれまで11回も「外国特派員協会」で記者会見を持っており、“名誉会員”の称号も授けられている。動画でその模様が配信されております。
冷戦時代末期はレーガン米大統領、サッチャー英首相らと盟友関係を築き国際派で鳴らした中曽根氏も、齢88歳。首相になる前から中曽根氏を撮影してきた古参のカメラマンによれば「こうやって記者会見するのも最後になるかもしれん」
誰しも同じ様に考えたのだろうか。内外のジャーナリストをはじめ定員をはるかに上回る約300人が出席した。補助椅子も出たほどだった。
元首相は、小泉前首相よりも安倍首相を高く評価した。「郵政民営化と道路よりも、憲法や教育制度改正に取り組むことが政治のあり得べき姿」というのである。「小選挙区制は党や国会がエネルギーを失うので中選挙区制に戻すべきだ」とも述べた。
元首相はテレビの政治討論番組や雑誌で繰り返してきた持論を滔々(とうとう)と語った。筆者も「いつもの(持論)だな」と思いながら、リラックスして耳を傾けていた。
ところが、元首相のスピーチが終わり記者の質問が始まると、様相は一変した。
外国人記者からの質問は「慰安婦問題」に集中したのだ。折しも米下院では日本政府に対して謝罪を求める決議案が提出され、訪米を控えた安倍首相のノドに刺さった小骨ともなっている。
記者からの質問趣旨は2点に集約された。1つ目は慰安婦問題を一般的にどう思うか。2つ目は、中曽根氏の回顧録に出てくる「慰安所」について。海軍将校だった中曽根氏がボルネオ島で設営した「慰安所」で兵隊さん相手の売春が行われていたのではないか、と外国人ジャーナリストたちは追及した。
元首相は「私は飛行場を作る施設部隊にいた。(相当な期間を要するので)、徴用した工員たちのための娯楽施設を設営した」と説明した。
「『娯楽』とはどんな娯楽か」「強制はあったのか……」入れ替わり立ち替わり次々と質問を浴びせた。1人で2回も質問する英国人記者(『THE TIMES』紙)もいた。
元首相は上記の答えに加えて「海軍におったのでその点は知らない」を繰り返すのだった。
慰安婦問題の一般論については「河野談話を踏まえて謝罪すべきは謝罪する……」と答えた。
それにしても外国人記者たちは凄まじい熱気だった。筆者も慰安婦問題は大きいテーマだと思うが、まるで蜂が群がって刺すような外国人記者の勢いだった。元首相はブ然とした。
時間も限られているのに1人が2回も質問したり、元首相が「娯楽施設」と答えれば「どんな娯楽だったのか」と突っ込んだり。日本人記者と政治家との「馴れ合い関係」では先ずあり得ない追及だった。
記者会見が終った後で外国人記者数人をつかまえて「あそこまで拘った理由は?」と質問した。中曽根氏に2回質問した『THE TIMES』紙の記者にも聞いた。英国では別に問題になっていない、という。「アベさんがこの問題についてコメントしているから」と説明した。
『……?安倍さんがコメントしているからと言ってなぜ中曽根さんに?』筆者は何のことやら分からなかった。すると、ある米国人ジャーナリストが“解説”してくれた。オチは意外なところにあった。
「安倍さんはとにかく話がヘタなので何を言っているのかわからない。主語もはっきりしない。(だから知恵者の中曽根さんに聞いたのよ)」ということだった。
海外メディアの東京支局には有能な日本人取材助手がいる。彼らがちゃんと翻訳しても、安倍さんの話はわかりにくいのだろう。
政治家の「発信力」「表現力」が乏しいと、実態以上に海外メディアで報道される。日本の国益も損ねる。
前半 30分48秒
http://202.90.10.24/janeye/edit/kihsakaiken/070323_nakasone_pc/01/070323_nakasone01.html
後半 28分48秒
http://202.90.10.24/janeye/edit/kihsakaiken/070323_nakasone_pc/02/070323_nakasone02.html
中曽根は海軍時代何をやったかについてはこちら、
http://wpedia.search.goo.ne.jp/search/%c3%e6%c1%be%ba%ac%b9%af%b9%b0/detail.html?LINK=1&kind=epedia
「三千人からの大部隊だ。やがて、原住民の女を襲うものやバクチにふけるものも出てきた。そんなかれらのために、私は苦心して、慰安所をつくってやったこともある。かれらは、ちょうど、たらいのなかにひしめくイモであった。」中曽根にはボルネオで自らの部下のイモ兵士たちのために、慰安所をつくったという戦争犯罪者の過去がある。慰安婦問題と中曽根は切っても切れない関係がある。その慰安所というのは、志願して渡ってきた女性が売春しに働くのではのではない。多くの被害女性の証言で明らかにされているとおり、未成年の少女を多く含む婦女子が意思に反して拉致されるなどして連れてこられ、監禁されて将兵に朝から晩まで強姦される典型的な女性強制レイプ強制収容所のことである。中曽根は安倍ファシストや右翼連中と異なり、A級戦犯合祀を批判したり、戦争責任や侵略や加害の事実を否定したりはしておらず、安倍ファシストに比べたら少しはマシだと思っていた。内面の本質は安倍ファシストどもと寸分変わってはいないようだ。中曽根は慰安所ではなく、娯楽施設をつくったというが、自ら手を下しておいて、自らの回想録で自慢げに慰安所をつくったことを語っているではないか。まあ、最も本人は慰安婦問題がこれほど大騒動になるとは当時思っておらず、過去の軍人時代の栄光の自慢話として書いたのだろうけど。政府は河野談話を認め、謝罪すべきは謝罪すべきだと述べた一方、自らの過去に話が及ぶと矢面に立たされると、中曽根も自ら回想録で述べたのにもイモ兵士のために慰安所をつくったという汚辱の過去を否定し、徴用行員のために休憩と娯楽施設をつくったという弁明をでっちあげ、大嘘をついている。まさか、自分に慰安婦問題の火の粉が降りかかってくるとは思っていなかったのだろう。
(松浦敬紀『終わりなき海軍』文化放送開発センター出版局、72ページ)
Apeman氏の
■[戦争犯罪]日本外国特派員協会での中曽根康弘の記者会見
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20070325/p3 のブログ記事ではそのでっち上げもチグハグなもので、苦し紛れの突っ込みどころ満載の穴だらけのものだったのである。
中曽根の弁明の概要は“私は飛行場設営部隊にいたので、(1)兵士ではなく徴用された作業員のための(2)娯楽施設をつくった、(3)陸軍のことはわからない”といったところ。しかし仮にこの弁明を信じたところで(1)は弁明になってない。軍が徴用した作業員なのだから。(2)について「作業には3週間くらいかかるから、その間の娯楽施設が必要」というのだが、これはどう考えても不自然。3週間で終る現場に何日かけて娯楽施設をつくったというのか? (3)陸軍のことはわからないというのもにわかには信じられない。問題の任地が巷間いわれている通りボルネオ島だったのなら、そこには陸軍の慰安所もあったわけで、なに一つ目にしなかった耳にしなかったということはなかろう。まあ責任をもって証言できる立場にはない、ということならわからなくはないが。ちなみに岡村寧次大将は第一次上海事変に際して慰安所を設置したことについて、海軍を参考にしたと回想している。知らぬ存ぜぬは通用しないし、自ら回想録で述べたことにすら責任が持てぬ、まさに典型的な大日本帝国軍軍人の堕落し腐りきった精神を引き継いだ老害以外の何者でもない。中曽根も自らの加害者としての罪の意識に目覚める機会はいくらでもあったはず。1991年8月に韓国から初めて慰安婦の被害者が名乗り出た時で、歴史の闇に隠蔽されてきた大日本帝国・日本軍の国家犯罪である軍隊性奴隷制度が白日の下に晒された国際社会に広く知られるようになったことががそのひとつの機会であっただろう。
講義:戦時中の生体解剖、元衛生兵が証言−−立命館大 /京都
http://uyotoubatsunin.seesaa.net/article/30215306.htmlで取り上げた牧野氏や
日本政府を厳しく批判 強制連行 被害者と元日本兵会見
http://uyotoubatsunin.seesaa.net/article/36532578.htmlで取り上げた小山一郎氏のように、自ら手を下した過去の罪を悔いて、被害者らに謝罪した上で、被害者らとともに日本政府への戦いに加わったり、自ら戦争犯罪を起こったことの反省を踏まえて平和を大切さを訴える後援を行ったりしている人たちがいるのに、中曽根はその外国人記者たちに聞かれるまで、その汚辱の過去の事実を封印していたばかりか、苦し紛れの弁明か言い訳で回想録で述べた慰安所の設置を否定し、工員のための休憩と娯楽のための施設をつくったと大嘘を言ってのけたのである。その娯楽の内容を明らかにせず、軍人であったのにも関わらず、慰安所についても何も知らないということを言い張る。ほんとヘドが出る老害!!!そんなやつらが蔓延って醜い戦後日本をつくってきたのだなと思う。中曽根には安倍ファシストと右翼連中と同じように、正常な人間の赤い血ではなく、過去の大日本帝国・日本軍や祖父の世代が行った蛮行や、あるいは自ら手を下した残虐行為を認められない、そして悔い改め反省することのできない呪われたドス黒い血が混じって流れているのであろう。もう一度言うが、安倍ファシスト、その取り巻き連中(自民党議員の多く)、右翼連中、中曽根らに共通することは、程度の差はあれ、過去の戦争犯罪、加害、侵略歴史を悔い改め反省できない大日本帝国・戦争犯罪者の流れを組む穢れ呪われたドス黒い血が流れていることである。そのことはもはや否定はできまい。
このニュースで他に関心をもったのは、外国人記者らの見識の高さである。3月23日の記者会見の場に、事前に中曽根が自らの部下イモ兵士のために慰安所を設置したという自慢話が載った回想録を調べ、安倍ファシストの慰安婦発言が取り出さされているこの機会をもって、直球的な質問をぶつける行動力である。典型的な記者クラブ政府で政治家や政府と談合状態にある日本の御用メディアや記者ではこういう質問は不可能だ。中曽根という典型的な老害の慌てふためくところや醜い心の内を曝け出してくださったことに感謝したい。それと、私はこのニュースに関して、ネットサイト上をさがしてみたが、JANJANとブルームバーグというところ以外はとりあげていなかった。新聞や当然テレビで取り上げられることはない。北朝鮮などの独裁国家と50歩100歩の日本政府のメディア統制ぶりを思い知らされた。過去を悔い改めない日本政府や右翼勢力と戦うには、外国の力に現状では頼らざる負えないのか。日本人として情けない限りである。ともあれ、大日本帝国と戦争犯罪者の流れを汲むドス黒い血のやつらを叩き潰し、奈落の底にでも埋めて廃棄せねばならない。もちろん、平和的手段が絶対だろうが、思いつかない。手段を選ばずというわけにもいかない。そんなことをすれば、私が大嫌いの大日本帝国や右翼連中と一緒だ。ただ、私は右翼討伐人としてできることを精一杯やる。偉大なる目標に向かってこれからも戦い続けていく所存です。