http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/09/15/20060915000045.html
米国が従軍慰安婦動員の責任を認めない日本政府の歴史認識問題に対して正式に批判した。
米下院の国際関係委員会は13日(現地時間)、全体会議を開き日本の従軍慰安婦動員関連決議案(下院決議案759)を上程し、満場一致で議決した。米下院は近く本会議を開き決議案を可決させる予定だ。
決議案は、日本政府に対して従軍慰安婦動員の事実と責任の認定、そしてこの問題の反人権性を現在と未来の若者たちに知らせる教育などを含んでいる。この決議案は特に従軍慰安婦の強制動員が20世紀最大の人身売買であり、慰安婦に対する暴行・強制堕胎・性暴力などが、日本政府により公式的に行われた上に、日本の教科書はこの問題を過小評価していると告発している。 慰安婦関連決議案は2001年と2005年にも議会に提出されたが、日本政府の働き掛けなどで上程さえもされなかった。
この決議案は、米議会が日本の歴史認識と教育問題に対して初めての介入したという点で意味が大きい。また日本の誤った歴史認識を放置した場合、韓・中・日関係や米国の対アジア外交に否定的影響を及ぼすものとの判断があると見られる。
ワシントン=チェ・ウソク特派員
朝鮮日報
慰安婦決議案に尽力した米下院エバンズ議員
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/09/15/20060915000046.html
米下院国際関係委員会が13日、日本の従軍慰安婦動員に関する決議案を全員一致で採択した。これはレイン・エバンズ民主党議員(55)とクリストファー・スミス共和党議員(53)の強い働きかけで実現したものだ。
イリノイ州出身のエバンズ議員は1995年に発症したパーキンソン病によって健康状態が思わしくないにもかかわらず、この日開かれた国際関係委員会の全体会議に出席した。
今年度で引退することを決めているエバンズ議員は今年2月から議会活動から身を引いていたが、自身が発議した最後の案件を見守るため久しぶりにワシントンを訪れた。
エバンズ議員は決議案の採択が決まった後、どもりがちな語り口で「在米韓国人が支持してくれたおかげで決議案の採択が決まった」とし、喜びをあらわにした。また国際関係委員会に所属する議員らは、決議案の採択された直後、起立して傍聴席に座っていたエバンズ議員に拍手を送った。
エバンズ議員は米海兵隊出身で、ジョージタウン大学法学部を卒業した後、故郷で弱者のための活動を行ってきた。1983年から24年間にわたって下院議員を務めたエバンズ議員は民主党でも最も進歩的な議員として知られる。エバンズ議員は20余年間、退役軍人の立場を代弁し、下院退役軍人委員会で活動を行ってきた。
エバンズ議員が従軍慰安婦問題に関心を持つようになったきっかけは、1998年に同じくイリノイ州出身のウィリアム・ルピンスキー議員が日本政府に対し第2次世界大戦当時の被害者に謝罪・賠償するよう求める決議案を提出した時にさかのぼる。
一方、ニュージャージー出身のスミス議員は1980年に下院議員に当選し、国際関係委員会でアフリカ小委員会・人権小委員会・国際活動小委員会の委員長を務め、最近では米議会で脱北者による証言を実現させている。
米議会の知韓派として知られるスミス議員は強硬な妊娠中絶反対論者だ。1970年代にはこのために党籍を民主党から共和党に変えたほどだ。スミス議員はそれ以来、国際的な人身売買を禁じる法律を発議して、人権問題に積極的に取り組むなど、活発な議員活動を行ってきた。
スミス議員は2003年にはウクライナ女性がセルビア・モンテネグロで売春を強要されているという事実を確認し、モンテネグロ首相に電話をかけて、その売春業者を廃業させた。
また日本の従軍慰安婦問題を「20世紀最大の人身売買事件」と規定し、今回の決議案を採択させるため、議員らの説得にあたった。
今回の決議案にはスミス議員を始め下院国際関係委員会の所属議員11人を含め、共和党と民主党を合わせて50人余りの下院議員が署名した。
一方、ワシントン韓国人会を始めとする韓国人団体は今月29日、政界を引退するエバンズ議員の送別会を開催する予定だ。
ワシントン=チェ・ウソク特派員
朝鮮日報
米下院「日本は元従軍慰安婦に謝罪・賠償すべき」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=79879&servcode=200§code=200
米国議会が13日、従軍慰安婦問題に関し日本政府が責任を認めて反省することを促す内容の決議案を初めて上程し、全会一致で可決した。
米下院国際関係委員会(委員長ヘンリー・ハイド氏)はこの日、会議を開き、従軍慰安婦動員関連決議案(下院決議案759号)を通過させた。
レイン・エバンズ議員(民主・イリノイ州)議員とクリストファー・スミス議員(共和・ニュージャジー州)議員が今年4月に共同提出した決議案は、日本政府に対し▽従軍慰安婦動員に対する歴史的責任を認める▽こうした犯罪について現在と未来の世代を教育する▽慰安婦動員を否定するいかなる主張に対しても公開的かつ強力に反論する▽国連・国際アムネスティなど人権機構の勧告を検討し賠償の必要性と適切性を決定する−−などを促している。
01年と05年にも慰安婦関連決議案が米議会に提出されたが、日本側の働きかけで上程もされなかった。 しかし今回の決議案は下院の主務常任委員会に初めて上程され、全会一致で通過したため、今後の下院全体会議でも可決される可能性が高まった。
米下院でこの決議案が最終採択されれば、第2次世界大戦当時の日本の蛮行を全世界に想起させるのはもちろん、今後、慰安婦賠償問題においても日本政府に圧力を加える効果があるとみられる。
決議案は前文で「慰安婦の悲劇は20世紀最大の人身売買」とし「慰安婦の奴隷化は日本政府の公式委任で組織化され、輪姦、強制堕胎、性的暴力を伴った。しかしこうした戦争犯罪は日本の過去の敵国や被占領国との賠償交渉で正しく処理されなかった」と指摘した。
決議案にはまた「日本の一部の教科書は‘慰安婦’悲劇や他の蛮行を最小化し、第2次世界大戦期間の戦争犯罪で日本の役割を縮小しようとしている」という内容が書かれている。ワシントン=李相逸(イ・サンイル)特派員 <leesi@joongang.co.kr>
しんどいですが、書きます。10日以上も前のニュースですが。ついに米国も動き出しましたか。安倍ファシスト政権が誕生し、日本の右傾化が一層進もうとし、日本の右翼政治家と右翼勢力による大日本帝国の加害歴史を修正・改ざんしようとする動きが加速度的に進む中でのうれしい出来事です。とりあえず、エバンス議員にGJ!!日本の右翼や歴史修正主義に反対するのは、中国や韓国だけではない。右傾化が進み、「あの戦争は自衛戦争だった」「正しい戦争だった」「南京事件や従軍慰安婦はでっちあげ」だという言論や言動がはびここって、右傾化政策が進めば、日本はアジアはもとより、米国でも世界でも嫌われ者になって、各国の市場や国際機構・機関からも締め出される日が来るでしょう。
私自身、米国は好きではありません。イラクやアフガニスタンに対する米国の侵略戦争がそれです。米国自身、日本軍の蛮行を非難する資格はあるのかという風に考えられなくもありません。しかし、一方で米国には大日本帝国や日本の右翼には存在しない良識的な部分があります。「イラク戦争は間違いだったとか」「イラクから撤退すべきだ」という世論が高まり、そして、今回の「従軍慰安婦決議案」です。日米間の関係や通商を悪化させる恐れも当然あるでしょうが、米国議会は日米関係よりも「人道」を選んだのです。すばらしい英断だと高く評価します。日本軍が中国大陸を侵略した際、無謀な、行き当たりばったりの作戦で、兵隊でもない罪もない無垢の一般市民を何千万人も虐殺しました。それでなおかつ中国全土を占領できなかったことを考えれば、(イラクに対する戦争の理由が大量破壊兵器で、それがデタラメだったという事実は置いておいて)たった数千人の死者で済ませて、フセイン政権を排除し、傀儡、かつ、脆弱とはいえ新政府を短期間で樹立させることに成功した米国のイラク戦争のほうがよっぽど理に適っているでしょう。
そんな話は置いておいて、米国の決議案で足りないところは、日本政府に対する謝罪・補償要求をもっと強い言葉で決議案に出すことと、その決議案を守らなかった日本政府に対する制裁措置を取るように、米国およびその他の各国政府・国際機関への勧告を盛り込めなかったことだ。「20世紀最大の人身売買」という部分も物足りなかった。「従軍慰安婦制度は20世紀最大の人身売買」ではなく、もっと最大限に強くして「人類史上最大・最悪、他に比類がないほど卑劣な人身売買」という風にすべきだった。もちろん、大日本帝国の加害歴史を勉強している方ならお分かりだと思います。日本軍の従軍慰安婦制度(性奴隷制度)は数世紀にも渡った”黒人の奴隷貿易”をはるかにしのぐ、残忍卑劣な悪魔の所業だったのですからね。贅沢をいえば、対象を従軍慰安婦だけに絞るのも間違いだと思う。特に作戦中、行軍中の日本軍兵士や部隊による、占領地各地域、特に南京、中国戦線、フィリピンでの一般の婦女子に対する性暴力は言語を絶するほど凄惨なものがあったと思う。日本軍の性暴力体質および現在の日本政府は"それを黙認し、許し、あるいは助長した大日本帝国"と本質的になんら変わっていないことも非難してほしいという点で、少々足りなかったのではないかなと思い、次回の決議案に盛り込まれることを期待したい。