http://www.people.ne.jp/2006/07/21/jp20060721_61586.html
第二次世界大戦に触れると、欧米諸国の人々は日本の真珠湾襲撃は知っているが、南京大虐殺、旧日本軍の従事慰安婦、細菌戦などこの世のものと思われないほど悲惨な出来事はよく知らなかった。2005年、カナダ国籍の華人の王裕佳氏が創設した「カナダ抗日戦争史実保全会」は手数をかけて、日本帝国主義の中国侵略の歴史を初めてカナダのオンタリオ州の中等学校の歴史教科書に盛り込むことに成功した。先般、王裕佳氏は「カナダ抗日戦争史実保全会」のメンバーたちを率いて南京市を訪れ、「張純如女史の遺著『南京大虐殺』をもととして『張純如の目から見た南京大虐殺』というドキュメンタリー映画をとるつもりで、2007年末に欧米諸国で上映する計画を練っている」ということを明らかにした。
王裕佳氏の職業は開業医である。「カナダ抗日戦争史実保全会」を創設する初志について、王裕佳氏は「私はただ一つの信念をもっている。それは『不平に遭えば主張を口に出す』ということである。第二次世界大戦期に、日本は中国を含む数多くのアジア諸国ですさまじい罪を犯し、全人類の怒りを引き起こした。しかし、日本当局はこれまでこれらの侵略歴史を認めようとしていない。より多くの人々、特に欧米の人々にこの歴史の真実を知ってもらうため、人々に直接の資料を提供する必要がある。その目的は新たな憎しみを生み出すのではなく、歴史の真実をすべて明らかにし、歴史のトラウマをよく認識したうえでそれを癒した後、平和を再建することを目指している」とはっきりと答えた。
オンタリオ州の教育局に日本帝国主義の中国侵略の歴史を地元の歴史教科書に盛り込むことを認めさせるため、どのように説得したかについて、王裕佳氏は「イバラを切り開いて道をつくる」というたとえを使った。カナダに対する日本の影響は非常に大きなものであり、カナダの大学には日本が資金で援助している研究テーマも数多くあるので、最初、王裕佳氏らの主張を取り入れる人はいなかった。2004年に、王裕佳氏らの招請でカナダの歴史学教授20人が中国の南京市、北京市、上海市を訪れ、直接の資料に触れたうえで、これらの教授は帰国後、第一陣のボランティアとなり、地元の教育局に対する遊説にも積極的に参加し、「第二次世界大戦のアジアの歴史を教科書に盛り込むよう」政府に働きかけ、「カナダ抗日戦争史実保全会」の「教師のマニュアル」の編纂にも参加した。数多くの教師、教育局のスタッフおよび「カナダ抗日戦争史実保全会」の努力によって、2005年9月、「カナダ抗日戦争史実保全会」と教育局との持久戦にとうとう終止符が打たれた。今や、オンタリオ州の900余所の中等学校では「日本の中国侵略」が歴史の必修課程と定められている。
日本の中国侵略に触れれば、王裕佳氏の親友である故人の在米中国人作家張純如(アイリス・チャン)女史に触れなければならない。張純如女史の『南京大虐殺』は欧米の人々および欧米在住の華人に、日本軍国主義が中国で犯した罪の一端を提示した。王裕佳氏は、張純如女史が自ら命を絶ったということを耳にしてこのうえなく悲しみ、より重要なのは「彼女のつづいて歩み続ける」ことであると考えた。張純如女史を偲ぶため、「カナダ抗日戦争史実保全会」は「張純如基金会」を創設し、抗日戦争の史実についての研究や教育に対し、資金面でサポートすることになった。また、張純如女史の遺著『南京大虐殺』をもとにしたドキュメンタリー映画の『張純如の目から見た南京大虐殺』を制作し、2007年末に欧米諸国で上映することになっている。
「チャイナネット」 2006年7月20日
大変喜ばしいニュースだと思う。大日本帝国のすさまじい常軌を逸した歴史的な罪行の数々の事実が世界に広まることはいいことだと思う。特にカナダでは、王裕佳氏の懸命な努力により、中等学校の教育課程に、「日本の中国侵略」が必修過程となったのである。大日本帝国に対する憎しみを植えつけることであって、現在の日本に対して憎しみを植えつけることではないし、大日本帝国・日本軍の全人類を驚愕させ、怒涛の怒りを引き起こした侵略と戦争犯罪を学ぶことで、人命の大切さや平和の理念を学ぶこともできるだろう。もちろん、侵略歴史を認めない、あるいは、心からの誠意のある謝罪の態度を見せようとしない日本政府に対しては、非難の声をあげていかなければならない。
日本で細菌攻撃検討か 731部隊長の直筆メモ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000162-kyodo-int
【ワシントン21日共同】太平洋戦争中に中国旧満州で細菌兵器開発を進めた旧関東軍防疫給水部(731部隊)の石井四郎部隊長(陸軍軍医中将)が1945年8月の終戦直後、日本に進駐する米軍など連合国軍を標的に細菌攻撃を検討していたことが、同部隊長直筆のメモに記載されていることが21日分かった。731部隊が終戦直前に特攻隊による細菌攻撃を準備したことは分かっているが、終戦後も部隊長が攻撃の可能性に言及していたことが判明したのは初めて。というニュースもあった。 次から次へと新しい大日本帝国の蛮行事実が尽きないものだ。大日本帝国がいかに鬼畜以下のケダモノ国家であったかを示すものだ。今度は本土で細菌戦。本土決戦で、細菌戦が実行されれば、何百万人もの日本人の命が失われたであろう。自国民の日本人の命ですら、どうでもよくなっていたのだろう。こんな731部隊の連中が処罰もされず、厚生省やミドリ十字に戦後天下っていたことを考えると寒気がする。大日本帝国という人類史上の存在したいかなる国家よりも醜く、極悪非道のキチガイ国家が存在したことを、全人類・全世界は子々孫々に伝えていかなければならない。それが人類の義務であると思うし、過去の大日本帝国の歴史の反省をするとともに、そういう偉大な使命の中心的な重い役割を担っている日本人としてふつふつと感じることであった。
メモの表記は断片的で攻撃計画がどこまで具体化していたかは不明。しかし、メモは軍幹部が「犬死(に)をやめよ」と部隊長に伝えたことを記すなど、当時のやりとりを生々しく伝えている。(共同通信) - 7月21日19時5分更新